シーリング防水について

防水と言えば、広い部分の全面にシートや塗料によって防水層を作る工法を想像する方も多いのではないでしょうか。しかし、防水ではこういった大きな範囲の防水層を作ること以外に、非常に重要なポイントがあることをご存知でしょうか? それは、ガラスやサッシ、パネルといった建物を形作っている部材の隙間を、しっかりと防水しておくことです。

不定形材料を用いるから“隙間知らず”

このような部分の防水には、シーリング防水が用いられます。防水シーリングをこういった目地の部分に充填することで、目地からの水漏れを防止するのです。防水シーリング材は他にも、「コーキング」「シール」などと呼ばれることがありますが、これらはすべてシーリング防水のことを指す言葉です。建物の目地は気温の変化などによって伸縮します。その都度目地は変形してしまうため、形が一定になる素材で防水を施しても、ひび割れなどの原因となって水漏れを起こしてしまうのです。防水シーリング材には不定形材料を使用するので、例えば地震などで建物が揺れても、しっかりと密着して隙間を作ることがありません。
ただし、こういった目地の水漏れをしっかり防ぐシーリング防水工事を行うためには、非常に高い技術と知識が必要になります。シーリング防水工事を依頼するときには、業者の選び方にも注意しなくてはなりません。